シロメカのロゴ

クランクを外さずにチェーンリングだけを取り外し・交換する

クランクを外さずにチェーンリングだけを取り外し・交換する

投稿日:2020年12月21日

クランクを外さずにチェーンリングだけを取り外し・交換する方法をまとめました。この方法ならコッタレス抜きなどの特殊工具なしで、アーレンキーのみでチェーンリングの交換が可能です。

実はクランクを外さずにチェーンリングだけを取り外すことは可能

チェーンリングの交換というと、多くの記事が、

  1. クランクを外す
  2. 外したクランクからチェーンリングを外す
  3. チェーンリングを取り付ける
  4. クランクを戻す

という手順になっていますが、実はクランクを外さずにチェーンリングだけを取り外すことは可能です。

方法は簡単で、単純にチェーンリングのボルトを緩めて、クランクを通してチェーンリングを外すだけです。

実際にチェーンリングだけを取り外してみる

では実際にやってみましょう。今回はDOPPELGANGER TARANIS D40-BKの清掃の一環で取り外しました。

まずは、チェーンリングボルトを外します。すると、チェーンリングがクランクの内側にぶら下がる感じになります。

クランクからチェーンリングボルトを外した状態

一見外れなそうに見えますが、チェーンリングをクランクから抜くことで、取り外すことができます。

チェーンリングをクランクから抜く

今回のDOPPELGANGER TARANIS D40-BKの場合は、フロントトリプルでのインナーチェーンリング(30T)がクランクの内側留めだったため、インナーリングだけはクランクを外さないと取り外しができませんでした。ミドル、アウターのチェーンリングについては取り外しができました。

インナーチェーンリングだけは抜けない

フロントダブルの場合は、内側留めのインナーは取り外しが出来ないかと思います。

チェーンリングだけを外すメリット

特殊工具が不要

クランクを外す場合は、どうしてもコッタレス抜きという特殊工具が必要になります。コッタレス抜きはそこまで高い工具でもないので、将来的にクランクセットの交換をするのであれば持っていても良い工具ですが、チェーンリングを交換したいだけならクランクまで外す大作業にする必要はありません。

必要なのはチェーンリングボルトを外すアーレンキーのみ(厳密にはペグスパナもあると良い)なので初心者でもトライしやすいです。

コースによってチェーンリングを交換できる

チェーンリングは自転車のギア比を決める大元ですので、ここを変更するとガラッと全体のギア比を変えることができます。

アウターチェーンリングで言えば、52Tなどの大きなチェーンリングを使えば速度が出ますし、42Tなどの小さいチェーンリングにすれば、ヒルクラムなどの斜度があるコースを走る際にギア比の選択肢が広がります。

実際に、プロのロードレースでもチェーンリングだけをレース前に交換する選手もいるそうなので、特殊な運用方法ではないでしょう。


クランクを外さずにチェーンリングだけを取り外し・交換する方法をみてきました。

全ての自転車のクランクで出来るとは限りませんが、チェーンリングボルトを外すだけの作業なので、もしチェーンリングを特集工具無しで外してみたいという方はチャレンジしてみてください。