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MTBのフロントフォークを100mmトラベルから130mmに変更した

MTBのフロントフォークを100mmトラベルから130mmに変更した

投稿日:2024年4月7日

100mmトラベルのフロントフォークを想定したMTBに130mmトラベルのフロントフォークを組み付けてみたので、何が変わったかをまとめました。

やったこと

バラ完をしているフルサスMTB。フレームはXC用のもので、完成車の標準搭載フロントフォークはトラベルが100mmのものでした。

トレイルなどを走るにはやや足りないのですが、せっかくのフルサスはトレイルでも遊びたいということで、130mmトラベルのフロントフォークでセットアップをしました。

「だったら最初からトレイル用MTBフレームにすればいいじゃん?」とも思ったのですが、自分の場合は車では移動せず、全て自走で自転車遊びをするため、ライドのほとんどは舗装路。そう考えると、平地での巡航性能は捨てられませんでした。

ただ「ある程度のトレイル対応はしたい」ということで、XC用カーボンフレーム + 130mmトラベルのフロントフォークのカスタムにしたというわけです。

フロントフォークには、リモートロックアウトにも対応してエアサスのX FUSION RC32が安かったのでチョイス。重量は1870gと軽量ではないですが、重くもなく、2023年9月頃に海外通販のCRCで新品を1.2万円ほどで購入してありました。

フロントフォークのトラベル量アップで変わったこと

ヘッドアングルが少し寝た

ここは選ぶフロントフォークにもよると思いますが、X FUSION RC32の場合、アクスルからクラウンベースまでが約520mm(130mmトラベル設定時)。100mmトラベルのフロントフォークの場合は490〜500mm程度ことが多いらしく、最大で30mmほどフォークが長くなります。

そのため、ヘッドが上がってヘッドアングルが大きくなり、少し寝る形になります。角度的に数度ですが比べてみると結構違いがあります。

ヘッドが上がったため、トップチューブは少し斜めになります。XC用MTBの場合、トレイル用よりもトップチューブが水平寄りに設計されているため、トップチューブが斜めになって少しだけトレイルバイクっぽい見た目になりました。

ちなみに、X FUSION RC32はトラベル量調整パーツというのを使うとトラベル量を80mm、100mm、120mm、130mmに変えることが可能なようですが、日本代理店ではトラベル量調整パーツは在庫切れでした。

ホイールベースが長くなった

ヘッドアングルが寝てフォークが長くなるため、フロントフォークのスルーアクスルが少し前に出ます。結果として、ホイールベースが数cm長くなりました。

ホイールベースが長くなると安定性やトラクションが増すので、トレイル向けカスタムとしては良い結果になったなと思います。

シートポスト角が後ろに倒れた

こちらはヘッドが寝た弊害とも言えますが、シートポスト角が後ろに倒れます。ヘッドが寝た分だけリアホイール側に倒れるイメージです。そのため、サドルが後ろに下がります。

シートポストのヤグラの位置が数cm後ろになるため、サドルを目一杯前に出してもやや後ろ乗りになります。

対策としては、

  1. ゼロスタックなシートポストにする
  2. ステムの長さを短くする

というところですが、自分のフルサスMTBは同じX FUSIONのMANICというドロッパーシートポストをすでに買ってしまっていたため、ステムを短くすることで対処する予定です。

現状は90mmのDedaのステムを取り付けていますが、DMRあたりの50mmくらいのショートステムにしようかなと思っています。

感想

今回、フロントフォーク100mmトラベル用フレームに130mmトラベルのフロントフォークをつけてみましたが、カスタムとしてはほぼ狙い通りで満足しています。昨今のMTBは、ヘッドを寝かせてホイールベースを長くするデザインが主流ですが、それに少し近いデザインになりました。

トレイルを走るとなると問題はリアショックのトラベル量が少ない点ですが、ここはフレーム的に変えられないので、タイヤを完成車想定の2.2インチから2.35インチに太くして、空気圧を下げることで補う予定です。