シロメカのロゴ

XOSSの自転車ライト「XL-800」レビュー。2,000円未満なら買い

XOSSの自転車ライト「XL-800」レビュー。2,000円未満なら買い

投稿日:2024年3月24日

Aliexpressの安かったXOSSの自転車ライト「XL-800」をレビューします。

XOSSとは?

自転車関連パーツを製造する中国メーカーです。サイコン、スピードセンサーが有名ですが、自転車ライトも手掛けています。

XOSSの自転車ライトは安価なのにしっかりした作りが魅力で、筆者もスピード・ケイデンスセンサーは数年に渡って愛用しています。

XOSSの自転車ライト「XL-800」のスペック

XOSSのライトにはルーメンごとに4つの製品があります。XOSSの公式サイトではなぜかXL-400しかラインアップがない1ようになっています。

項目XL200XL400XL-800XL1200
最大ルーメン200Lm400Lm800Lm1,200Lm
重量76g122g127g130g
サイズ6.9 x 3cm9.4 x 3cm9.6 x 3cm10.0 x 3cm
バッテリー-2,200mAh2,600mAh3,200mAh

サイズは全部3cm幅の円筒になっていて、長さだけが違います。

今回購入したのは最大800ルーメンのXL-800です。

XOSS XL-400ではなく、XL-800にした理由

XL-400とXL-800は、筆者が買った時は200円程度の差しかなく、2mm長く、5g重いだけでバッテリー容量が400mAh増えるというのが大きなポイントでした。約20%の容量アップは大きいです。

ちなみに、XL-800の箱に記載されている各モードのスペックは下記の通りです。

項目HIGHMEDIUMLOWFLASHSOS
持続時間1.4時間2.7時間6時間5.5時間6時間
照射レンジ200m100m50m200m200m
明るさ800Lm400Lm200Lm400Lm400Lm

SOSモードはモールスのSOS(トントントン, ツーツーツー, トントントン)でフラッシュします。

明るさ的には、都市部を走る際は800ルーメンでは明るすぎるので、200ルーメンか400ルーメンが実用的。XL-800は、スペック上はミディアムモード(400ルーメン)時に2.7時間バッテリーが持つとなっていたため、市街地の夜間でこれくらい持つのは良いなと思いました。

夏場であれば400ルーメンのライトが必要なのは夕方の17時くらいからで、そこから2.5時間くらいで19時半。自分のライドスタイルではロングライドでも20時には帰宅する予定を組むので、「1本では辛いけど、サブライトとしてなら全然あり」という目算です。

ちなみに、XL-400はハイモード(400ルーメン)で最大2.5時間となっているため、同じ明るさでも少しだけXL-800のが長いです。

XOSSで言うとNAVI800というライトが「STVZO規格かつバッテリー交換対応」とハイスペックなのですが、この手の自転車ライトは、バッテリーがへたるよりも前に、まずボタン系がおかしくなるので、予備バッテリーを買うくらいならライト2台体制のが好みです。

片方のライトの充電が無くなったら交代させて、トップチューブバッグの中のモバイルバッテリーでからUSBで充電しつつ走行する方が汎用性が高いと感じています。サイコンの充電をすることもありますしね。

NAVI800で言うと、STVZO規格は欲しいところが、ここはなんとか工夫してみるかなと思います。

XOSS XL-800のメリット・デメリット

XOSS XL-800のメリット・デメリットを挙げてみます。

メリットデメリット
コンパクトでハンドルがすっきりする
安いのにXOSSと言う安心感
高級感があり意外とおしゃれ
スペックよりも軽く感じる
実用的な400ルーメンが3時間持たない
充電しながら点灯できない

明かりとしての性能は問題なく、至って普通です。一番メリットと感じのはサイズで、一般的な自転車ライトの中では小ぶりな方なので、ハンドル周りがすっきりします。

KRYPTONITE F-300とXOSS XL-800のサイズ比較

筆者のメインライトは、KRYPTONITEのF-300(写真右)なんですが、XOSS XL-800の方が一回り以上小さいです。ちなみに、F-300は最大300ルーメン/1.5時間ですから、明かりとしての性能もXL-800の方が上です。

今回はAliexpressのセールで1,300円くらいで買ったので、この値段ならちょっと高めの性能が良いライトを買うよりも、XOSS XL-800を3本くらい買って、交代で使い回す方がバッテリーやボタンの消耗も避けられていい気がします(筆者は2本買いました)。

XOSS XL-800は充電しながら点灯できない(F-300はできる、ここが良い)ので、ロングライド時はF-300と2台体制にしますが、ロングライド以外は普通にXOSS XL-800を2台持っていくのが良いですね。

XOSS XL-800を実運用してみて・・・

明るさとかは他の方のレビューもあるので、そちらを参考にしていただくとして、実運用上のレビューをしたいと思います。

デイライトとしては十分以上

まずデイライトとしては200ルーメンのローモードで十分です。むしろ明るすぎるのでスーパーローモードが欲しいくらいです。

ローモードは公称で6時間ですが、実感では5時半くらい。筆者は、都心の大通りを走行する場合、晴れた日の日中でもデイライトとして点灯走行します(前方への点滅は、道交法的にダメでしたっけ?)。

と言うのも、都心は配達やらお迎えやらの路駐が大量にいるので、ライトをつけないで左側走行をしていると突然ドアを開けられたり、駐車した車の前からひょっとドライバーが出てきたりします。

ナイトライドはちょっとギリギリ

真っ暗な田んぼなどを走る場合でなければ、夜間でも200ルーメンで十分明るいですが、繁華街でないところはミディアムモードの400ルーメンのが安心です。ハイモードの800ルーメンは都市部では明るすぎて対向車に迷惑になるので使ってません。

400ルーメンのミディアムモードになるとバッテリー駆動時間が3時間弱までグッと下がってしまうので、2時間程度の夜練だと2回に一回充電が必要。というか心配なので毎回充電しています。

車道を高速走行する通勤通学にはあまり向かいない

ロードバイクなどの高速走行で通勤・通学をする場合、行きも帰りもライトを使うとなると、実質1日か2日しかバッテリーが持たないため、あまり向いていないと思います。通勤・通学で使うなら、せめて1週間はバッテリーは持って欲しい。

まったりママチャリスピードで通勤・通学するくらいなら、デイライトは使わないで帰りだけつければ良いので、都市部なら3日程度は持つと思いますが、それでも週に2回の充電というのはやや多いですよね。バッテリーもヘタリそう。

ロングライドは予備ライト&モバイルバッテリー必須

ロングライドを考えると、

  • 7:00〜13:00 -> ローモード
  • 昼食中 -> 充電
  • 14:00〜18:00 -> 充電しつつ、他のライトに交代
  • 18:00〜20:00 -> ミディアムモード

という運用になるかと思います。デイライトとして使わなかったとしても、特に冬場のロングライドは17時には真っ暗になるので、XOSS XL-800だけでは確実に途中でライトがなくなります。

しかも、XOSS XL-800は充電中はライトをオンにできないので、その点はデメリット。筆者はF-300が充電中に点灯ができるモデルなので、XOSS XL-800と二台体制です。

Footnotes

  1. XOSS 自転車ライト