ロードバイクのアップグレード

SENSAHレバーの半年使用レビュー。シマノのSTIとの違いは?

SENSAHレバーを使い始めて半年が経ったので使用レビューをしました。シマノのSTIとの違いや、アップグレードするべきかなども。

公開日: 2021.9.12

SENSAHレバーの満足しているポイント

ブレーキの引きが軽い

ブレーキの引きは、基本的にはブレーキ本体の引きに依存するんですが、SENSAHはレバー自体の引きも軽いので、同じブレーキでもシマノの古いSTIレバーよりも少しだけ引きが軽くなります。

あと、ブラケット周りのサイズが小ぶりなのと、レバーの前後を調整できるので、自分にフィットさせやすいので、しっかりと握力がかけられるというのも大きい気がします。その意味では、SENSAHのレバーは、女性など手の小さい方は特にマッチするかと思います。

シマノの最新のRシリーズのSTIレバーは、ブラケットが小ぶりですが、それより前のモデル、特にクラリスとかSORAの人はブラケットが巨大なので、1万円くらいでアップグレードできるSENSAHのレバーは魅力的じゃないでしょうか?

シフトアップが軽い

SENSAHのシフトは、ブレーキレバーを内側に軽く入れるとシフトアップなんですが、これがすごく良いです。指一本でシフトアップできるくらい軽いですし、コッコって感じでシフトアップするので気持ちいい。

シマノと互換性があるコンポなら、変速性能もそこまで変わりません。

SENSAHレバーの不満ポイント

シフトダウンが重い

シフトアップは軽いんですが、シフトダウンはレバーをかなり内側まで倒さないといけないので、結構疲れます。30分くらいのライドなら良いですが、3時間くらいのライドになると最後の方がシフトアップが億劫になります。手の小さい方は特に疲れると思います。

あとは、1ダウンと2ダウンの差が1cmくらいしかないので、たまに間違って2ダウンしてしまうことがあります。自分はフロントシングルの11-32Tの9速仕様なので、ロー側は歯数差が大きく、間違って2ダウンになるとギア比差が大きくなってガクッとくるので、この点は不満ですね。

ブラケットカバーが劣化しやすい

まだ使って半年なんですが、ハンドル交換やバーテープの交換、ワイヤーの交換などでブラケットカバーを頻繁に剥がしていたら、カバーが広がってブカブカになってきました。

頻繁に剥がす人はそんないないと思いますが、こうしたところの劣化の速さは、シマノとは違いますね。シマノのブラケットカバーは数年使ってもしっかりしてるので、素材の違いでしょうか。

シマノのSTIレバーと比較してどう?

少なくともアルテグラ同等ではない

SENSAH的には、EMPIREは105からアルテグラの間のグレードという位置付けらしいですが、少なくともアルテグラ以上ではないと思います。

105のSTIレバーはST-5800を使ったことがありますが、レバーの品質で言ったら同等かちょっと低いという感じでしょうか。最新のR7000ではさらにシフト操作もブレーキ操作も軽くなっているそうので、少なくとも最新の105とSENSAHのレバーを比較するなら、品質を優先するならシマノのSTIレバーの方が良いと思います。

ただ、ST-R7000は新品で2万円以上するので、値段を考えたらSENSAHはだいぶ健闘していると思います。

あと、左のフロントレバーは、SENSAHはトリムがレバーによって仕様が違うようなので、注意が必要です。古いEMPIREはトリムがなかったり、同じレバーでも購入時期によってトリムがアウターとインナーの両方にない(インナー・トリム・アウターの3段階)というレビューも見かけるので、結構注意ですね。

シマノの10速ならST-4700以上、11速ならST-5800以上はインナートリムがあるので、それに慣れている人がSENSAHのトリム一つのレバーを買うと、かなり不満だと思います。

SORA以下のコンポの人はアップグレードの価値あり

一方で、SENSAHのレバーは価格的にはSORAやクラリスのレバーよりは安いので、SORAやクラリスのSTIレバーからのアップグレードは、価格以上の価値はあるかと思います。

品質的には105同等かそれ以下だと思うので、価格を考えたらコスパはかなり良いと言えます。

特に、ST-2400とかST-3500の触覚タイプのSTIレバーの人は、レバーの引きも重いしブラケットもぶっといので、SENSAHのレバーに交換するだけでかなり満足度があると思います。