MTBのアップグレード

なるべくベンダーロックインをしないMTBフレーム・ホイールの選び方

規格の乱立期にあるMTBで、なるべくベンダーロックインをしないMTBホイールの選び方をまとめてみました。

公開日: 2023.4.9

MTBフレーム・ホイール周りの規格

MTBの車体性能に大きく影響する、フレーム・ホイール周りの規格は大きく分けて3つの点に注意する必要があります。

  1. フリーボディ
  2. エンド幅・シャフト規格
  3. ディスクローターの規格

これらの組み合わせ次第で、アップグレードパーツが販売されていなかったり、コンポがベンダーにロックされることになります。

MTBホイールのフリーボディ規格一覧と選び方

まずはMTBのフリーボディの規格を見てみましょう。

規格シマノ Micro Splineシマノ HGSRAM XD
シマノ 12速--
SRAM 12速-
シマノ 8〜11速--
SRAM 8〜11速-

フリーボディでベンダーロックインが一番厳しいのが、シマノの12速で、シマノの12速を選んだ時点でフリーボディがMicro Spline一択になります。Micro Splineになると、11速などの下の段数へのダウングレードも、ホイールを交換しないと出来ません。

同様に、SRAMのXDドライバのフリーボディのホイールを買ってしまうと、スプロケットが11速か12速のSRAM XDドライバスプロケットに限定されてしまうため、スプロケットという点でロックインが強くなります。SRAMのMTBスプロケは高いですしね・・・。

ただ、SRAMは12速コンポでも自社規格であるXDドライバと従来規格であるシマノ HGの両方のフリーボディに対応するスプロケットを販売しているため、コンポ全体で考えるとロックインが厳しいブランドではありません。

シマノ HGに対応する12速スプロケットがある程度ラインアップされている以上、現在でもMTBホイールのフリーボディは「シマノ HG」がベストと言えます。

MTBホイールのエンド幅・シャフトの規格一覧と選び方

続いて、ホイールの取り付け規格であるエンド幅について見てみましょう。ただ、ここはメーカーというよりかは車体によって規格が違う(厳密にはグレードによって違う)ので、ベンダーロックインというよりかは規格ロックインです。

規格シャフト規格フロントリア
アクスルBoostスルーアクスル110 x 15mm148 x 12mm
アクスルスルーアクスル100 x 15mm142 x 12mm
クイッククイックリリース100 x 9mm135 x 9mm

現行のMTBのミドルグレード以上は、全て「アクスルBoost」です。そのため、サスペンションフォークやホイールの選択肢もアクスルBoostがメインになります。

一番避けたいのがエントリーモデルで多いクイックリリース式で、この場合、ホイールの選択肢が狭いだけでなく、Micro SplineやXDドライバのフリーボディの選択肢も狭くなりますし、現在のMTBトレンドを取り入れたMTBを組みたいなら、クイックリリース式は避けたほうが良いでしょう。

そうした観点から、エンド規格は「アクスルBoost」を選ぶのがベストです。

MTBホイールのローター規格

MTBホイールのローター規格は、かつては6つボルト式が主流でしたが、現在はシマノの提唱するセンターロック式がスタンダードです。

6つボルト式でもセンターロックでもローターが取付けられればブレーキ性能は同じですが、6つボルト式ディスクローターは年々ラインアップが減ってきているため、今から選ぶならセンターロック式がベストです。

センターロックはシマノ規格とも言えるのでシマノにベンダーロックインしますが、他社ホイール・ハブでもセンターロックは必ずラインアップにあるので、問題ないでしょう。

なお、エクストリーム系のダウンヒルなどでは、センターロックでローターが千切れてしまったという事象もあるようで、エクストリーム系のダウンヒルをする方では「敢えて6ボルトを選ぶ」という方もいらっしゃるそうです。

「シマノ HG & アクスルBoost & センターロック」がベストチョイス

現在のMTBのホイール周りの規格は、フリーボディ、エンド規格については過渡期で、スタンダードが確立されてない状態です。唯一、ディスクローターについてはほぼセンターロックという流れになっているくらいでしょう。

そのため、どのホイール規格のMTBを買うのか、組むのかというのは悩みどころではありますが、ここ数年のトレンドを考えると、「シマノ HG & アクスルBoost & センターロック」がベストチョイスでしょう。

シマノ HGフリーボディであれば、8〜12速に対応しますし、アクスルBoostとセンターロックならほとんどのホイールに互換します。

ここから数年経って流行が変わることもあるかもしれませんが、2023年現在で考えたら、これがベストではないしょうか。