ロードバイクのアップグレード

同じブレーキでも効きに関するレビューが全く違うワケ

同じロードバイク向けのシマノのブレーキでも効きに関するレビューが全く違うワケを考察してみました。

公開日: 2021.2.9

同じブレーキなのに「効く」「効かない」レビューが両方ある

効きが良いとされているシマノのロード向けブレーキでも、クラリス、SORA、TIAGRAグレードのブレーキだと、「全く効かない、105以上のブレーキを選べ」というレビューもあれば、「全く問題なし。コスパ最高」というレビューもあります。

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なぜこんなことが起きるのかを検証してみましょう。

同じブレーキで評価が分かれる理由

走っている環境が違う

ロードバイクの場合、ブレーキに強い制動力が必要になるのは時速30km/hを超えてからです。20km/h台であれば、ママチャリでも意外としっかりと止まってくれます。

しかし、時速30km/h近辺から制動力が影響してきます。ママチャリの平均的な時速である20km/hと、ロードバイクのダウンヒルなどの40km/hを比較した時、「停止が必要だ」と持ってブレーキをかけて始めるまでの時間で進んでしまう距離は2倍、止まり切るまでの距離は半分になってしまいます。

ですので、時速20km/h台で走る人からすると「しっかり止まった」という感覚でも、ダウンヒルなどで時速40km/h近く出す人にとってはブレーキのかかり始めから停車までの距離が短いので「止まりきれなかった」となるのではないでしょうか。

整備が万全じゃない

ブレーキの整備は、ロードバイクの整備の中でも素人でも簡単にできる整備の一つですが、やってみるとわかりますが「自分にとってジャストのセッティングを出す」のは意外と難しいパーツでもあります。

遊びが少なすぎるとブレーキをかけるのに握力が必要になりますし、遊びを増やすと制動力が落ちます。その間のジャストを出すのは意外と難しく、ある程度のセッティングでもかっちりとブレーキされる105やULTEGRAなどのブレーキから乗り換えると、TIAGRA以下のブレーキは「効くまでに時間がかかる = 効きが悪い」となるのかもしれません。

ここは、握力やセッティングである程度カバーできる範囲なので、「全然問題ない」という人は、握力が強い/セッティングがマッチしているという感じなのかもしれません。

またブレーキの引きの重さについては、地味にインナー・アウターワイヤーの品質や取り回し次第でグッと変わってきます。そのあたりまで含むと、ブレーキの設定の条件変数はかなりの数になるため、「効く・効かない」のレビューの正確性を図るのはかなり無理があるとも言えます。

同じグレードでも世代が違う

ブレーキの効きについては、シマノの同じグレードでも世代によってかなり制動力が異なります。

例えば、シマノのレースレディ・グレードの105でも、最新のBR-R7000はかなりULTEGRAに近いフィーリングになったと言われますが、中古市場で人気のBR-5700は2世代前の2010年のモデルですから、全く同じ制動力なわけがありません。

しかし、ブレーキの効きを評価するときはどちらも「105のブレーキ」と呼ばれたりするので、混同されてしまっている可能性があります。

実際に使ってみるのがベスト

一般的に、105以上のブレーキで悪いレビューを効かないので、TIAGRA以下のブレーキに交換しようと思っているのであれば、実際に試乗してみるのがベストです。

サイクリング仲間が乗っていれば乗せてもらえば良いですし、TIAGRAグレード以下のロードバイクは、スポーツ自転車専門店じゃなくても意外と置いていたりするので、試乗させてもらうのも良いでしょう。

逆に、クラリスやSORAのブレーキは3,000円くらいで入手できることもあるので「とりあえず買ってみて、使いにくかったら売却する」という感じでも良いかと思います。手数料などをいれても1,000円くらいでレンタルしたようなものになることが多いはずです。