ロードバイクのアップグレード

SENSAHのレバーとシマノのブレーキ規格「SUPER SLR」の互換性

シマノのコンポと互換があるとされるSENSAHのレバーですが、シマノのブレーキ規格「SUPER SLR」についてはどちらなのかを調査してみました。

公開日: 2021.1.12

今回、自分がDOPPELGANGER TARANIS D40-BK用に買ったSENSAH EMPIRE 11sシフトブレーキレバーは、シフトを使わないフロントシングル用途だったので、「ブレーキが使えなかったら(引けなかったら)おしまいだな」と思っていました。

今後、右側のレバーもSENSAHにする予定なので、ブレーキの互換性をしっかりと調査してみました。

シマノのニューSUPER SLR・旧SUPER SLR問題

ブレーキの互換性というと、シマノでは「ニューSUPER SLR・旧SUPER SLR問題」があります。

現行のシマノのコンポは全てニューSUPER SLRで、小さい力でしっかり制動出来る仕様になってしますが、SENSAH EMPIRE 11sシフトブレーキレバーの場合はどちらかの規格になっているのかがわかりません。

ユーザーレビューに「ニューSUPER SLRでロックした」という声も

SENSAHのレバーを使っているユーザーのレビューを見ると、ニューSUPER SLRのブレーキとの組み合わせでホイールがロックしたというレビューがチラホラあります。

実際にどちらなのかを数値で調査してみました。

シマノのニューSUPER SLR・旧SUPER SLRブレーキとSRAMブレーキの引き率

シマノのニューSUPER SLR・旧SUPER SLR問題は、ブレーキの引き率が違うことから発生します。SENSAHのブレーキレバーがSRAMに互換すると公式で書いてあることから、シマノとSRAMのブレーキの引き量・引き率を調べてみました。

型番メーカータイプ引き率
6700系シマノニューSUPER SLR0.44
5700系シマノニューSUPER SLR0.42
6500系シマノ旧SUPER SLR0.31
5600系シマノ旧SUPER SLR0.36
S500系SRAM-0.40

参考:The Definitive (But Wildly Inaccurate) Guide to Brake Cable Pull Ratios

表中の「引き率」とは「レバーを1mm引いた時に動くワイヤーの移動幅」のことで、ここがニューSUPER SLRと旧SUPER SLRで違うことがわかります。

引き率は大きければ大きいほどブレーキがよく効きます。ニューSUPER SLRの方が数値が大きいということは「短い距離で大きくブレーキを引ける」という意味でなので、弱い力で制動力が高いということになります。

一方で、SENSAHのレバーと互換すると思われるSRAMで見ていくと、ニューSUPER SLRとも旧SUPER SLRとも数値は違いますが、どちらかというとニューSUPER SLRに数値は近いため、数値上はニューSUPER SLR互換と言えます。

ただし、同じニューSUPER SLRのコンポでも、5700系よりも6700系の方が引き率が大きいため、現行のRシリーズの最新ブレーキだとひょっとしたら効きすぎてしまうのかもしれません。

実際の感想

実際に筆者も旧SUPER SLRのブレーキにSENSAH EMPIRE 11sシフトブレーキレバーの組み合わせで使っていますが、ブレーキの効きは弱くなった気がします。ニューSUPER SLRのSTIレバーで旧SUPER SLRのブレーキを引くとブレーキの効きが85%ほどになってしまうそうですが、それよりはちょっと効く、90%くらいのイメージです。

ただ、レバーが変わると握りが変わって単純なレバーを引く感覚変わりますし、単純にレバーとブレーキの関係だけでなく、ホイールのリムとシューとの関係などもあり、しかも具体的な数値が出しづらいところなので難しいところですね。

また、同じニューSUPER SLRのブレーキでも、参考サイトによると数値が違うため、組み合わせたブレーキによって違うのかもしれません。それで言うと、引き率の数値が近いBR-5700あたりがSENSAH EMPIRE 11sには合っているのかもしれませんね。

この辺りは、実際にBR-5700を入手できたらテストしてみたいと思います。