Panaracerのグラベルキングのビードをフロアポンプだけで上げる方法
軽くて丈夫で走りが良いPanaracerのグラベルキングですが、ビードが上がりにくいというのが難点。今回は、私がグラベルキングのチューブレス化を3セットやって見つけた、フロアポンプだけでビードを上げる方法をご紹介します。
公開日: 2023.4.26
いろんなバイクのチューブレスに最適なPanaracerのグラベルキング
自分が乗っている自転車は半分がチューブレス化をしています。中でもPanaracerのグラベルキングは、耐パンク性能が高いので、転がりが軽くて軽量と、いいことだらけなので、自分が所有しているバイクは、3台ともグラベルキングです。
ここまでグラベルキングを3台分チューブレス化してみて、一番辛かったのがビード上げ。3台ともフロアポンプでは普通には上がりませんでした。
そこで、今回は試行錯誤の上、Panaracerのグラベルキングのビードをフロアポンプだけで上げる方法がなんとなくつかめたのでまとめます。
なぜビードが上がらない?
まずなんでビードが上がらないのかを調べてみました。というのも、他のメーカーのチューブレスタイヤだと、フロアポンプで普通にビードが上がるケースがあったからです。
ネットで調べてみると、
チューブレスタイヤのビードが上がらない原因
「ホイールリムのベッドの外周が小さい」もしくは「タイヤのビードの内周が大きい」 タイヤのビードが硬い
ということでした。
確かに、他のメーカーのチューブレスタイヤは、はめるときに素手で嵌めるのは不可能なレベルで、タイヤレバーでやっと入った感じでしたが、Panaracerのグラベルキングは下手したら素手で入れられるケースもあったほどでした。
この時は「さすがグラベルキング!」なんて思ってたんですが、上のサイトの解説だと、Panaracerのグラベルキングはビードの内周がちょっと大きめなのかもしれません(もしくは私の持っているホイールのリムが小さいのか)。
フロアポンプだけでビードを上げる方法
ということで、ちょっと大きめ?なPanaracerのグラベルキングのビード上げですが、まず最初のトライでフロアポンプでビードが上がらなかったら、いつまでたっても上がらないと諦めた方が賢明です。ここ重要なポイントです。諦めは肝心。
フロアポンプで一発でビードが上がらなかったら、先程のサイトの解説の通り、
- チューブを入れてビード上げ
- 片方だけビードを落として、チューブレスバルブに交換
- 素手でビードを途中まであげる
というのが最適解でした。
ただ、先程のサイトの解説では「全体の60%くらいまでビードを上げる」とありましたが、色々やってみると、「バルブ付近の前後15〜20cmほどを均等に、素手であげる」でほぼほぼビードが上がりました。
ビードを素手であげる際は、
- タイヤのセンターを親指で押しつぶす
- タイヤを外に広げた状態になる
- 空いた人差し指と中指でタイヤの側面を引っ張る
という感じでやると、いい感じにビードが素手で上がります。その作業を5cmずつくらい移動させながら、「押して、外に引っ張る」という作業をしていくとうまく素手でビードをあげることができます。
半分くらい素手でビードをあげるのは結構大変(あげてるうちに、あげたところが勝手に落ちる)なので、「バルブ付近から均等に素手でやる部分を広げる」というのが良いかと思います。
この方法で、私の環境では、ロード用、グラベルロード用、MTB用の3つパターンで、全てうまくできています。
ビードさえ上がってしまえば快適なグラベルキング
さて、ビードをあげるのが大変なグラベルキングですが、一度あがってしまえば至って快適です。
他のメーカーのエントリーロードタイヤくらいの重量でグラベルを走ることができますし、転がり抵抗も低い。すっかり気に入って、うちのスポーツ自転車は全部グラベルキングですw
運用上注意しているのは、グラベルキングはチューブレスタイヤバーストと呼ばれる、走行中にビードがリムから外れる現象があること。ただ、これは低圧すぎる場合で起こるようなので、私はやや高めの空気圧で運用しています。(本格的なグラベルを低圧で走りたい時は、別のタイヤに交換してます)
グラベルキングのチューブレスでかれこれ500km以上走行していますが、私はいまだにバーストしたことはありません。(バーストしないとは断言できませんが)